多くの人々にとってストレスの溜まる日々が続いていますが、新しいワクチンが利用可能となったことは、新型コロナウイルス感染症との闘いにおいて、そしてより普通の生活に戻る上で、重要で胸が高鳴るような一歩です。現時点で利用可能なワクチンに関する疑問を解消できるよう、タフツ医療センターの感染症専門医が正しい情報をいくつかご紹介します。

    3種類のワクチンが、米国食品医薬品局から緊急使用許可(EUA)を受けています。モデルナ社とファイザー社のワクチンは202012月に承認を受け、ヤンセン社(ジョンソン・エンド・ジョンソン)のワクチンは20212月の下旬にEUAを受けました。Wellforceのワクチン接種会場では、3種類のワクチンが全て提供されています。

    3種類のワクチンとも極めて有効性が高く、全ての期待値とFDA基準を上回り、成功と判断されています。臨床試験では、ワクチン接種を受けた参加者の間に、新型コロナウイルス感染症による死亡は見られませんでした。

    3種類のワクチンとも、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルス特有の「スパイクタンパク質」を細胞内で合成するための「指示書」を利用しています。ワクチン接種後に細胞で「スパイクタンパク質」が合成されると、免疫系は、実際には感染していないのに、体が本当に新型コロナウイルスに感染したと「思い込み」ます。これにより、免疫系が抗体を作り出し、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスが実際に入ってきた際に、抗体がウイルスのスパイクタンパク質に結合し、感染を防いでくれます。モデルナ社とファイザー社のワクチンの場合は、mRNAと呼ばれる設計図を特別開発された粒子の中に入れて投与することで、この仕組みを実現しています。ヤンセン社(ジョンソン・エンド・ジョンソン)のワクチンの場合は、DNAと呼ばれる一種のレシピが投与され、不活化された別のウイルス(アデノウイルス)によって運ばれることで、この仕組みを実現しています。このアデノウイルスは、人間の体内で増殖することはできません。mRNADNA、人間の遺伝物質内に取り込まれることもありません。

    はい。ファイザー社とモデルナ社のワクチンはともに、21日(ファイザー社)または28日(モデルナ社)の間隔を空けて、2回接種することが必要です。ワクチンの効果は、2回接種後の臨床試験でのみ検証されています。

    どのワクチンも、全ての被験者の間で高い有効性が示されました。したがって、特にどれかを選ぶ理由はありません。当社のワクチン接種会場では、摂取されるワクチンの種類を選ぶことはできません。

    いいえ。いずれのワクチンからも、新型コロナウイルス感染症を発症することはありません。

    はい。利用可能なファイザー社、モデルナ社、ヤンセン社(ジョンソン・エンド・ジョンソン)の新型コロナワクチンは、臨床試験の一部として徹底的な検証が行われました。食品医薬品局(FDA)と全国から集められた専門家グループにより、情報が精査されています。その結果、FDAは、モデルナ社とヤンセン社(ジョンソン・エンド・ジョンソン)のワクチンを18歳以上の方に使っても安全だと判断しました。ファイザー社のワクチンは、16歳以上の方に使用できます。最低年齢が異なるのは、安全性が懸念されるからではなく、各試験で異なる年齢制限が用いられたことが理由です。

    FDAによるワクチンの審査は徹底的かつ厳密で、ワクチンの安全性を審査する過程において、いかなる手順も省略されていません。FDAは、7万人を超える多様な志願者から得られた、現時点で利用可能なデータに基づき、これらのワクチンが安全性と有効性の基準を満たしている判断し、ワクチンのもたらす利益が既知の副反応のリスクを遥かに上回っているという感触が得られました。より重要なことは、FDACDCが有害事象を綿密に監視する中で、現在7600万人を越えるアメリカ人がワクチン接種を完了しているということです。安全性に関して心配すべき傾向は見られません。

    全ての新型コロナワクチンに関して最も報告の多い副反応は、注射部位の痛みと、ワクチン接種後の疲労、体の痛み、寒気、発熱といったインフルエンザに似た症状です。ファイザー社とモデルナ社に関しては、2回目のワクチン接種後に副反応が見られるのが一般的で、より若い人の方が副反応を経験する傾向が強かったとのことです。これらの症状は、ワクチン接種後、数日以内に消えてしまいます。副反応は、体がウイルスに対する防御機構を作っていることを示しています。

    現在のところ、ワクチンに対してアレルギー反応を見せた方は、全員がすぐに回復しています。アレルギー反応のリスクは非常に小さく、他の全ての医薬品やワクチンに関連するアレルギー反応のリスクと同様です。

    はい。CDCは、過去に新型コロナウイルスに感染した人であっても、その資格があれば、ワクチン接種を受けることを推奨しています。これは、ワクチン接種で獲得する免疫の方が、自然感染で獲得する免疫よりも信頼性が高いと思われるからです。感染から90日後までは、感染で獲得した免疫が持続する可能性がかなり高いと考えられるため、ワクチン接種を遅らせるという選択も可能です。ただし、より早期にワクチン接種を受ける資格があり、本人が希望する場合は、ワクチン接種を受けることができます。ワクチン接種会場に行くのは、新型コロナウイルス感染症による隔離が解除されるまでお待ちください。

    はい。ただし、これ以上他の人に感染させることがないよう、隔離が解除されるまでワクチン接種を遅らせるようお願いしています。隔離が解除された後できるだけ早く、ファイザー社のワクチンの場合は1回目の接種から少なくとも21日後、モデルナ社のワクチンの場合は少なくとも28日後に、2回目の接種スケジュールを立ててください。

    はい。妊娠中の方は、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが高まります。そのため、CDC、米母体胎児医学会(Society for Maternal-Fetal Medicine)、アメリカ産科婦人科学会(American College of Obstetricians and Gynecologists)では、妊娠中の方が新型コロナワクチンを利用すること、そして自らの選択について各自が医療専門家に相談することを強く推奨しています。新型コロナワクチンと妊娠に関する詳しい情報については、こちらのリンク先 をご覧ください。

    はい。CDCと米母体胎児医学界は、ワクチンが母乳の安全性に影響を与えると考えるべき理由は存在しないと報告しています。詳細については、こちらのリンク先 をご覧ください。

    いいえ。使用上の注意/アレルギーに関する注意事項は、ワクチンによって異なります。ポリエチレングリコール(PEG)に対して既知のアレルギーがある方は、ファイザー社やモデルナ社のワクチン接種を受けるべきではありません。ポリソルベートに対する既知のアレルギーがある方は、ヤンセン社(ジョンソン・エンド・ジョンソン)のワクチン接種を受けるべきではありません。モデルナ社またはファイザー社のワクチンの1回目の接種で、深刻または即時型のアレルギー反応が出た場合、2回目はヤンセン社(ジョンソン・エンド・ジョンソン)のワクチンを接種することができます。この点については、かかりつけ医に相談することが大切です。

    他のワクチンや注射療法に対する即時型アレルギー反応等、他のタイプのアレルギーの既往歴、あるいは原因の如何を問わずアナフィラキシーの既往歴がある場合、CDC注意が必要だと考えています。これらの反応がある方は、ワクチン接種は受けるべきですが、毎回のワクチン接種後に(15分間ではなく)30分間の観察が必要です。

    ワクチンや注射療法と関係のないアレルギー反応(例:食物・ペット・蜂毒・環境・ラテックスアレルギー、経口薬(注射薬と同等の経口薬を含む)に対するアレルギー)(深刻なアレルギー反応を含む)は、新型コロナワクチンの接種に関しては禁忌または要注意事項ではありません。詳細については、CDCワクチン & ワクチン接種をご覧ください。

    はい。経口薬とワクチンとの間に既知の反応や相互作用はありません。

    はい。ワクチンが、あなたが新型コロナウイルスに感染するのを防いでくれることはわかっていますが、公共の場所では、人に感染させるリスクを減らすため、引き続きソーシャルディスタンスの確保、マスクの着用、その他のCDCのガイドラインの遵守など、全てのルールに従う必要があります。時間の経過とともにワクチン接種を受けた人の数が増えれば、制限も徐々に緩和されていくと予想されます。

    パンデミックを収束させるには、利用できるツールは利用する必要があります。ワクチンとこれらの推奨事項を組み合わせることで、自分自身と他の人たちを新型コロナウイルス感染症から守れる可能性が高まり、地域で感染症の拡大を抑えるのに役立ちます。ワクチン接種は、私たちが大好きな活動、なくなって寂しいと思っている活動を取り戻すための最高のツールです。

    はい。研究では、ワクチン接種を受けた人々の新型コロナウイルス感染を予防するという点において、ワクチンが極めて効果的であることが示されています。また、初期のデータは、ワクチンが実際に無症状の感染を予防するのに非常に効果的(おそらく7090%の間)であり、ワクチン接種を受けた人が感染した場合に、分泌物内のウイルス量が少なくなることを示唆しています。これは総合的に見て、ワクチンにより自分だけでなく周囲の人たちも守られる可能性が高いことを意味しています。

    個人がワクチン接種を受けられる時期については、州の公衆衛生局がガイドラインを発表しています。フェーズ1およびフェーズ2のグループに属する方は、今すぐワクチン接種を受けられます。ワクチン接種の日時と場所の詳細については、 https://www.mass.gov/covid-19-vaccineをご覧ください。

    ソーシャルメディアは、誤った情報も含めて、情報を簡単に素早く拡散することができます。情報源を確認することが常に大切です。こちらでは、CDCから、現在の新型コロナワクチンに関する疑問を解消するための素晴らしい確実なリソースが提供されています。FDAからの情報はこちらで複数の言語で確認することができ、同様に役立ちます。かかりつけ医からも、ワクチンの詳細について説明を受けることが可能です。www.Wellforce.org/covidvaccineにも動画やその他の情報が複数の言語で用意されていますので、アクセスしてみてください。

    米国では、新型コロナウイルスの活動が依然として高い水準にあるため、国および州の公衆衛生の専門家は、アメリカ人に対して引き続き、国内旅行・海外旅行ともに控えるよう勧告しています。CDCは先日、ワクチン接種を受けた個人向けに、旅行に関する新しいガイドラインをこちらで発表しました。米国の一部の州では、旅行制限に調整が加えられています。訪問先の州のガイドラインを確認するようにしてください。マサチューセッツ州の最新の旅行に関するガイドラインについても、こちらで確認してください。